ブドウの栄養価と薬効

Posted by admin in くだものの薬効 on 5月 19th, 2012 |  No Comments »

栄養と薬効
ぶどうの原産地はカスピ海・コーカサス地方。古代エジプト時代にはすでに栽培され、酒も醸造されていて世界最古の果物といわれています。日本でも、平安末期には山ぶどうの栽培が行われていたようですが、いつ伝来したかは不明です。
主成分・糖分のほとんどはブドウ糖と果糖です。ブドウ糖の名称は、はじめに〝ぶどう″から発見されたことに由来します。ブドウ糖は体内に吸収されやすく、エネルギー変換の速い糖質で、脳と体の疲労回復には即効性(糖質代謝に必要などタミンB1の助けを必要としない) があります。
含有量は少ないのですが、カルシウム・鉄・カリウムなどのミネラルをバランスよく含むので、貧血気味の人は積極的に食べてよい食品です。
干しぶどうは、過熱するまで樹におき、天日または乾燥機で干して作られています。糖質が100g中83gと多く、高カロリー食品です。また、鉄をはじめとしてミネラル類を高濃度に含みますから、体力を回復させたい病後や産後、子どもの発育にも最適です。
選び方と保存
品種に特有の鮮やかな色で、大きさのそろった粒が密に、房にしっかりついているものを選びます、表面の白い粉がふいたものは新鮮です。

桃の栄養価と薬効

Posted by admin in くだものの薬効 on 12月 28th, 2010 |  No Comments »

栄養と薬効
原産地は中国北部で、3000年も前から栽培されていたといいます。古代中国ではももは長寿の効があると考え、「長寿の実」「仙果」と呼びます。孫悟空が盗んだのは天界の〝長生きできる桃″でした。

日本では、桃は邪気をはらうと、雛まつりに飾ります。
主な成分は、水分を除けば、蔗糖・果糖・ブドウ糖などの糖分。ビタミン類ではCが多少含まれています。
栄養の特徴といえば、水溶性食物繊維のペクチンを豊富に含むことでしょう。食物繊維はコレステロールを減らす作用・血圧を下げる・便秘の解消に役立つ成分です。また、ナイアシンやカリウムも含みます。ナイアシンは皮膚と精神の安定をはかるビタミンで、血行をよくし、二日酔いにも有効に働きます。カリウムは血圧を下げる作用で、高血圧
に効果を表します。

また、葉には鎮静作用のあるグリコシド、花には利尿作用のあるケンフェロールを含み、花も実も、葉も薬効があるという〝もも″ です。

選び方と保存
普通、ももといえば「毛桃」 のことで、白桃・黄桃を指し、ネクタリンもももの仲間です。傷がなく、香りのよいものを選びますが、傷みやすいのでできるだけ早く食べきるように。緑がかったももは熟さない前の摘果ですから避けましょう。
皮はトマトと同じように湯むきすることができます。湯にくぐらせたら氷水にとって冷やします。食べきれず、残るようなら、コンポートやピューレにし、レモン汁を加えて冷凍しておきましょう。

きんかんの栄養価と薬効

Posted by admin in くだものの薬効 on 2月 26th, 2010 |  No Comments »

栄養と薬効
中国原産のミカン科の常緑樹。わが国へは鎌倉時代の末ごろに渡来し、福岡や和歌山など温暖な地域で栽培されました。
ミカンの中では最も小さい果実で、あま味と栄養分の集まった皮ごと食べるのが特徴です。
きんかんには、「風邪がはやるときんかんが売れる」 のたとえのあるように、風邪の民間薬として知られています。それは、レモン果汁とほぼ同じ量の、抗菌作用があるビタミンCを含み、また、ビタミンPの本体・ヘスペリジンも含んでいるからです。
ことに果皮に多く含まれています。この成分はビタミンCの吸収をよくするほか、毛細血管を強くする働きがあります。このため風邪予防はもとより、動脈硬化・高血圧にも有効に働きます。加えて、喉の炎症を鎮める成分もあります。扁桃腺が腫れてしまったときには、喉にやさしく作用し、いやしてくれます。
そのほか、β-カロチン、ビタミンE、また、果物としては珍しくカルシウムが多く含まれています。出回る秋には、風邪よけにたっぷり食べましょう。
調理のポイント
甘露煮にすると風邪のときに重宝します。きんかんをその1.5ℓ~2倍量の氷砂糖で煮つ
めるだけ。きんかんは、よく洗って楊枝でプツプツと穴を開け、最初に弱火で30分ほど煮てから氷砂糖を加え、あま味をつけます。煮汁にもエキスが出ているので捨てずにお湯に溶いて飲むとよいでしょう。

選び方と保存
表面がなめらかで、手に持ったときに重量感のあるもの。
栄養と薬効
柑きつ類でありながら、グレープの呼称があるのは、果実がぶどうのように房状につくのに由来しています。比較的新しい品種で、ミカン科に属し、18世紀、西インドのバルバドス島で作出されました。
ビタミンCが豊富で、このCの吸収を高めビタミンPやクエン酸に富むのが特徴。ビタミンCは、1個になんと160mgも含みます。半分でも1日の所要量はほぼ補給できる頼もしさです。そして、生食するのですから、無駄なくビタミンCを摂取できます。Cは抗菌・抗ストレス作用のほかに、コラーゲンの生成に関与しての美肌作り・疲労回復・肝臓機能を強化するなど幅広く体にいい働きをするビタミンです。また、酸味のもとであるクエン酸は、カルシウムの吸収を高めます。
皮にはリモネンなどの精油成分を含み、さわやかな香りで気分を明るくしてくれる作用があります。また、クエン酸との相乗効果で食欲増進・胃腸機能アップにも働きます。食べる前にしっかり香りをかげば、皮と果肉で薬効が倍増というわけです。
調理のポイント
冷やしすぎると酸味が強く感じられ、おいしくありません。ジュースを飲む場合も少しお湯を加えて温めてから飲むとよいでしょう。低カロリーが特徴の果物ですから、半分に切って食べるときは砂糖でなく、ラム酒やシェリー酒などの洋酒を少しかけ、風味を楽しむのがおすすめ。

選び方と保存
大きめで形が整っているもの。皮が薄くてずっしり感のあるものが良品です。